今からSonos Beamを買うなら、迷わずGen2を選ぶべきだ。
「え、Gen1の方が安いし、そっちでいいんじゃない?」
その気持ち、痛いほどわかる。僕も最初はそう思っていた。だけど、両方を触ってみた結果、価格差以上の価値がGen2にはあると確信した。
この記事では、Sonos Beam Gen1とGen2の違いを徹底的に解説する。
「どっちを買えばいいの?」という迷い22を、今日で終わりにしよう。
Sonos Beam Gen1とGen2のスペック比較表
まずは両者のスペックを並べてみる。
| 項目 | Gen1(第1世代) | Gen2(第2世代) |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2018年 | 2021年11月 |
| 公式価格(税込) | 51,480円 | 64,800円 |
| 実売価格(税込) | 販売終了 | 約48,000〜58,000円 |
| サイズ | 幅651×奥行100×高さ68mm | 幅651×奥行100×高さ68mm |
| 重量 | 2.8kg | 2.88kg |
| Dolby Atmos | 非対応 | 対応 |
| HDMI規格 | ARC | eARC |
| 前面グリル素材 | ファブリック | ポリカーボネート |
| NFC | なし | あり |
| スピーカー構成 | ツイーター×1、ミッドウーファー×4、パッシブラジエーター×3 | ツイーター×1、ミッドウーファー×4、パッシブラジエーター×3 |
外形サイズは全く同じ。つまり、Gen1からGen2に買い替えても、テレビ周りのレイアウトを変える必要がない。これは地味にありがたいポイントだ。
Gen1とGen2の決定的な違い3つ

1. Dolby Atmos対応:これが最大の進化
正直、これがすべてと言っても過言じゃない。
Gen2はDolby Atmosに対応した。これによって、音が「前から鳴っている」感覚から「空間全体に包まれている」感覚に変わる。
わかりやすく言うと、Netflixで『TENET テネット』を観たとき、逆行する銃弾の音が頭上を通過していく感覚がある。Gen1だとその音は「前方のどこか」から聞こえるだけだった。
もちろん、Beamはコンパクトなサウンドバーだから、物理的に天井にスピーカーがあるわけじゃない。Dolby Atmos Height Virtualizerという技術で、バーチャルに高さ方向の音を再現している。だから本格的なAtmos環境(Arcとか)には敵わない。
でも、6〜8畳程度の部屋で、テレビから2〜3m離れて座る僕らの環境なら、十分すぎるほど「立体的に聞こえる」のが実感できる。
ちなみに僕は現在Arcを使っているけど、以前Beamを使っていた友人の家で改めてGen2を聴いた時、「このサイズでここまで出るのか」と素直に感心した。マンションの一人暮らしで、そこまで爆音を出せない環境なら、むしろBeam Gen2の方が正解かもしれない。
関連記事:Sonos Arc vs Beam Gen2 比較レビュー:日本のマンションに最適なのはどっち?
2. HDMI eARC対応:Atmosを活かすために必須
「eARCって何?ARCと何が違うの?」
簡単に言うと、ARCの上位互換がeARCだ。
| 規格 | 伝送できる帯域 | Dolby Atmos |
|---|---|---|
| ARC | 最大1Mbps | 非対応(Dolby Digital Plusまで) |
| eARC | 最大37Mbps | 対応(TrueHDも可) |
Gen1のARCだと、そもそもDolby Atmosの音声データを伝送しきれない。だからGen2でAtmos対応したのに合わせて、eARCにアップグレードされたわけだ。
ただし注意点がある。eARCの恩恵を受けるには、テレビ側もeARC対応している必要がある。2020年以降の中〜上位モデルならほぼ対応しているけど、古いテレビだとARCまでしか対応していないこともある。
その場合でも、Gen2はARCとの下位互換があるので使える。ただDolby Atmosはフル性能で再生できず、Dolby Digital Plusでの再生になる。それでも十分良い音なんだけど、せっかくGen2を買うなら、eARC対応テレビと組み合わせてほしい。
僕が使っているTCLの75インチもeARC対応。最近の大手メーカーのテレビなら、まず対応していると思っていい。
3. 外装素材の変更:地味だけど実用的
Gen1のフロントグリルはファブリック(布)素材だった。高級感があって見た目は良いんだけど、問題はホコリが溜まりやすいこと。
Gen2ではポリカーボネート素材に変更された。つまり、サッと拭くだけで掃除が終わる。
「そんな細かいこと気にする?」と思うかもしれない。でも、テレビ台の上って意外とホコリが溜まるんだよ。週末に軽くダスターで拭けば済むのと、ファブリックの目に詰まったホコリを掃除機で吸い出すのでは、手間が全然違う。
ミニマルな部屋づくりを意識している人ほど、この違いは大きいと思う。
両モデル共通の強み
違いばかり話してきたけど、Gen1とGen2で変わっていない「Sonosらしさ」もある。
- Trueplay:iPhoneを使った自動音場補正。部屋の形に合わせてサウンドを最適化してくれる
- マルチルーム対応:他のSonosスピーカーと連携して、家中で同じ音楽を鳴らせる
- サブウーファー・リアスピーカー追加:Sub MiniやEra 100を追加すれば、5.1chサラウンドに拡張可能
- スピーチエンハンスメント:映画のセリフを聞き取りやすくする機能
- ナイトサウンド:夜間に爆発音などを抑えて、近隣への配慮ができる
特にTrueplayは、Sonosが他社と差別化できている大きなポイントだ。部屋の音響特性を測定して、自動でイコライジングしてくれる。これをやるかやらないかで、体感の音質が全然違う。
関連記事:Sonos Sub Miniは必要?追加してわかった「低音」の感動と近所迷惑のリアル
結局、どっちを買うべき?
Gen2を買うべき人
- NetflixやDisney+でDolby Atmos対応コンテンツをよく観る
- 2020年以降のeARC対応テレビを持っている(または買う予定)
- 長く使うつもりで、後悔したくない
- 掃除の手間を減らしたい
Gen1を選んでもいい人
- 中古やセールで3万円以下で手に入る場合
- テレビがARC止まりで、買い替え予定がない
- そもそもDolby Atmos対応コンテンツを観ない
- とりあえずテレビのスピーカーより良ければOK
ただ、正直なことを言うと、今からGen1を新品で買うのはおすすめしない。すでに公式では販売終了していて、市場に出回っているのは在庫品のみ。価格差も縮まってきている今、あえて旧型を選ぶメリットは薄い。
僕がおすすめする「Beam Gen2」の賢い買い方
Sonos製品は値崩れしにくいことで有名だ。でも、タイミングによってはセールもある。
狙い目はこのあたり:
- Amazon Prime Day(7月)
- Black Friday / Cyber Monday(11月)
- Amazonのタイムセール祭り(不定期)
特にAmazonでは、定期的に5,000〜8,000円引きになることがある。64,800円が58,000円くらいになれば、かなりお買い得だと思う。
あと、Beam単体で買うか、Sub MiniやEra 100とセットで買うかも考えどころ。個人的には、まずBeam単体で導入して、物足りなさを感じたらサブウーファーを追加、という順番がおすすめだ。
いきなり全部揃えると15万円以上になる。それなら最初からArcを買った方がいい、という話になってくるからね。
関連記事:Sonos Era 100 レビュー|Oneから何が進化した?ステレオ再生の臨場感が凄い
まとめ:Beam Gen2は「6畳間を映画館にする」最短ルート
Sonos Beam Gen2は、コンパクトなサイズにDolby Atmosを詰め込んだ、マンション暮らしの救世主だ。
Gen1との価格差は約1万円。この1万円で、Atmos対応とeARC対応、そしてメンテナンスしやすい外装が手に入る。長く使うことを考えれば、間違いなく元が取れる投資だ。
「テレビの音に不満があるけど、大げさなシステムは置きたくない」
そう思っているなら、Beam Gen2は最適解のひとつ。6畳間が、今日から映画館になる。

コメント