マンション住みでサブウーファーを導入したい、でも苦情は怖い
「サブウーファーを入れたら映画が別次元になるって聞くけど、マンションで使ったら苦情来ない?」
正直、この気持ちはめちゃくちゃわかる。僕も都内の一人暮らし賃貸で75インチテレビにSonos Arcとリアスピーカーを組み合わせたホームシアターを構築しているんだけど、サブウーファーを導入するときは本当にビビった。隣人トラブルで退去させられるとか、マジで洒落にならない。
でも結論から言うと、Sonosのサブウーファーは賃貸・マンションでも「正しく使えば」問題ない。僕自身、Sub Miniを1年以上使っているけど、今のところ一度も苦情は来ていない。
この記事では、2025年1月に発売されたSonos Sub (Gen4)と、僕が愛用しているSub Miniを徹底比較する。価格差は約4.5万円。この差がどこに出るのか、そしてマンション・賃貸住みのあなたにはどっちが正解なのか、実体験を交えて解説していく。
結論:マンション・賃貸ならSub Miniが正解。広い部屋ならSub 4

先に結論を言ってしまおう。
10畳以下の部屋でホームシアターを楽しむなら、Sub Mini一択だ。価格は64,800円(実売5万円前後)と手が出しやすく、それでいてサブウーファーがない世界には二度と戻れなくなるほどの衝撃がある。
Sub 4は109,800円。Sub Miniより約4.5万円高い。この価格差の分だけ確実に低音のパワーと深みは増すんだけど、正直なところ10畳以下の部屋ではその性能をフルに発揮できない。むしろ近隣への振動リスクが上がる。
もちろん例外はある。鉄筋コンクリート造で階下がいない部屋とか、分譲マンションで防音対策がしっかりしている場合は、Sub 4の圧倒的な重低音を存分に楽しめる。
Sonos Sub 4 vs Sub Mini スペック比較
数字で見るとこんな感じだ。
| 項目 | Sub 4 | Sub Mini |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 109,800円 | 64,800円 |
| ドライバー | 5×8インチ楕円ウーファー×2 | 6インチウーファー×2 |
| 周波数帯域 | 25Hz〜 | 25Hz〜 |
| サイズ | 402×389×158mm | 直径230×高さ305mm |
| 重量 | 11.79kg | 6.35kg |
| WiFi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax(WiFi 6対応) | 802.11 a/b/g/n |
| 仕上げ | マット | マット |
| 設置方向 | 縦置き・横置き対応 | 縦置きのみ |
スペック上は、周波数帯域が同じ25Hzまで対応しているのが意外かもしれない。ただしここで大事なのは、「同じ周波数まで出せる」ことと「同じ音圧で鳴らせる」ことは全く別物ということだ。
Sonos Sub 4:映画館の低音を自宅に持ち込む怪物
Sub 4は、Sonosサブウーファーのフラッグシップモデル。約4年ぶりのモデルチェンジで、Gen3からの進化ポイントは主に3つ。
まず、WiFi 6への対応。これによって通信の安定性が大幅に向上した。ホームシアターで映画を観ているときに音切れが発生するストレスは、経験した人にしかわからない。Sub 4ならその心配はほぼゼロになる。
次に、CPUとメモリの強化。これは将来のソフトウェアアップデートへの備えでもある。Sonosは製品寿命が長いことで知られているから、5年後、10年後も最新機能を受け取れる可能性が高い。
そして、マット仕上げへの変更。Gen3のグロス仕上げは指紋が目立って仕方なかったらしい(僕はGen3を使ったことがないから伝聞だけど)。マット仕上げのSub 4は、Arc UltraやEra 100と並べたときの統一感が段違いにいい。
肝心の音質だが、これは体で感じるレベルで違う。映画のアクションシーンで爆発が起きたとき、「聴こえる」じゃなくて「体を揺さぶられる」感覚。NetflixでDolby Atmos作品を観ると、空間全体が低音で満たされて、6畳間がIMAXになる。
ただし、この「体を揺さぶられる」感覚こそが、マンション住まいには諸刃の剣なんだ。
Sonos Sub Mini:賃貸の救世主。コンパクトでも妥協なし
僕が実際に使っているのがこのSub Mini。正直、最初は「Miniって名前だし、大したことないんじゃないか」と思っていた。
完全に舐めていた。
Sub Miniを追加した瞬間、Sonos Arcの音が激変する。低音をSub Miniが引き受けることで、Arcは中高音に集中できるようになる。結果として、セリフの明瞭度が上がり、映画全体のサウンドバランスが劇的に改善する。
特に僕みたいにSonos ArcとEra 100×2のサラウンド構成を組んでいる人は、Sub Miniを追加するだけで「なんちゃって5.1ch」から「本物の5.1ch」にアップグレードできる。
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Sub Miniの強みは、そのサイズ感だ。直径23cm、高さ30.5cmという円筒形デザインは、テレビ台の横に置いても圧迫感がない。僕はソファの横に設置しているけど、来客に「これスピーカーなの?」と聞かれることもある。存在感を主張しすぎないのは、狭い部屋では大きなメリットだ。
そして何より、マンションでも使いやすい。Sub Miniは6インチウーファー×2で、Sub 4の5×8インチ楕円ウーファー×2と比べるとパワーは控えめ。でもその分、床や壁への振動伝達も抑えられる。深夜0時過ぎに『オッペンハイマー』の爆発シーンを観ても、今のところ苦情は来ていない(もちろん音量は控えめにしているけど)。
マンション・賃貸でサブウーファーを使う現実的な話
ここで本音を言わせてほしい。
「マンションでサブウーファーは絶対ダメ」という意見はネット上に溢れている。実際、重低音が原因で殺人事件にまで発展したケースもあるらしい。これは脅しでも何でもなく、事実だ。
でも僕は、「だからサブウーファーを諦めろ」とは言いたくない。
Sonosのサブウーファーには「フォースキャンセリング」という技術が搭載されている。2つのウーファーを向かい合わせに配置して、お互いの振動を打ち消し合う仕組みだ。これによって、一般的なサブウーファーで発生する「床へのビビリ」「家具への共振」が大幅に軽減される。
僕の環境では、Sub Miniの下に何も敷いていない。防振マットも御影石も使っていない。それでも振動トラブルは起きていない。もちろん、これは建物の構造(僕の部屋は鉄筋コンクリート造)や、音量の使い方にも依存する話だから、「絶対大丈夫」とは言えない。
賃貸でサブウーファーを使うなら、以下のルールを守ることをおすすめする。
まず、夜間(22時以降)は音量を普段の7割程度に抑えること。Sonosアプリには「ナイトサウンド」機能があって、これをONにすると低音が自動的に抑えられる。
次に、Sub Miniを選ぶこと。Sub 4は確かに圧倒的だけど、そのパワーは賃貸には過剰だ。Sub Miniでも、サブウーファーがない世界とは別次元の体験ができる。
最後に、引っ越し直後や新しい隣人が来たタイミングでは音量を控えめにすること。相手がどんな人かわからない状態で重低音を響かせるのは、正直リスクが高い。
サウンドバー別おすすめ組み合わせ
Sonosのサウンドバーを持っている人向けに、おすすめの組み合わせを紹介する。
Sonos Arc Ultra / Arc を使っている場合は、予算が許すならSub 4を選んでいい。Arc Ultraの新技術「Sound Motion」と、Sub 4の圧倒的低音のコンビネーションは、もはやホームシアターの完成形と言っていい。ただし、部屋が10畳以下ならSub Miniでも十分。僕のように「いつかSub 4にアップグレードしたい」と思いながらSub Miniで満足している人も多いはずだ。
Sonos Beamを使っている場合は、Sub Mini一択。BeamとSub 4の組み合わせも公式で推奨されているけど、価格バランスを考えるとSub Miniがベストマッチ。BeamとSub Miniのセットは、Sonosの公式サイトでもセット販売されているくらいだ。
Sonos Rayを使っている場合も、Sub Miniがおすすめ。Rayは光デジタル入力のみのエントリーモデルだから、Sub 4を合わせるとオーバースペック感がある。
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結局、どっちを買うべきか
最後にもう一度まとめる。
Sub Miniを選ぶべき人は、10畳以下の部屋でホームシアターを楽しみたい人、マンション・賃貸で騒音トラブルを避けたい人、予算を抑えつつサブウーファーの世界に入門したい人、Sonos BeamやRayと組み合わせる人だ。
Sub 4を選ぶべき人は、15畳以上のリビングでホームシアターを構築している人、戸建てや防音がしっかりしたマンションに住んでいる人、Sonos Arc UltraやArcの性能を最大限引き出したい人、「最高」を求めて妥協したくない人だ。
僕自身は、Sub Miniで大満足している。金があればSub 4にアップグレードしたいという気持ちがゼロかと言えば嘘になるけど、今の環境で十分すぎるほどの映画体験ができている。
サブウーファーの有無で、ホームシアターの満足度は天と地ほど変わる。まだ持っていないなら、Sub Miniから始めてみてほしい。一度この世界を知ったら、もう戻れなくなる。
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