結論から言う。「安いRayで十分」とは限らない
正直に言おう。
「Rayは約2.3万円、Beam Gen2は約4.7万円。価格差2万円以上あるなら、安いRayでいいんじゃない?」
僕も最初はそう思っていた。でも、実際に両方を触って、そして自分の部屋で使い倒してみて確信した。この2万円は「ただの音質差」じゃなくて、「日常の快適さ」を買うかどうかの話なんだ、と。
今回は、Sonos RayとBeam Gen2の違いを、スペック表だけでは見えない「使ってみないとわからない差」も含めて徹底的に比較していく。
Sonosのサウンドバーを検討中のあなたが、後悔しない選択をできるように。
Sonos Ray vs Beam Gen2 スペック比較表
まずは基本スペックを整理しておこう。
| 項目 | Sonos Ray | Sonos Beam Gen2 |
|---|---|---|
| 価格(実勢) | 約23,000〜30,000円 | 約47,000〜60,000円 |
| 接続方式 | 光デジタルのみ | HDMI eARC/ARC |
| Dolby Atmos | 非対応 | 対応 |
| スピーカー構成 | ミッドウーハー×2、ツイーター×2 | ミッドウーハー×4、ツイーター×1、パッシブラジエーター×3 |
| サイズ | 559×95×71mm | 651×100×69mm |
| 重量 | 約1.95kg | 約2.8kg |
| テレビリモコン連動 | 不可 | 可能 |
| 音声アシスタント | 非搭載 | Alexa/Google対応 |
| AirPlay 2 | 対応 | 対応 |
| Trueplay | 対応 | 対応 |
数字だけ見ると「まあRayでもいけるかな」と思うかもしれない。
でも待ってほしい。この表には現れない「致命的な差」がある。
最大の違いは「HDMIの壁」である

RayとBeam Gen2の最大の違い、それは「HDMI接続ができるかどうか」だ。
「いやいや、光デジタルでも音出るでしょ?」
その通り。音は出る。でも、この接続方式の違いが生む「日常のストレス」は想像以上にデカい。
Rayを光デジタル接続で使うと何が起きるか
まず、テレビのリモコンで音量調整ができない。
これ、地味に痛い。
普通のサウンドバーって、テレビの電源入れたら自動で連動して、リモコンの音量ボタンでそのまま操作できるのが当たり前だよね。でもRayは光デジタル接続だから、HDMI CECという連動機能が使えない。
じゃあどうやって音量変えるの?
答えは「スマホでSonosアプリを開く」か「本体のタッチボタンを触る」の二択。
彼女が遊びに来てNetflix見てるときに、「ちょっと音量上げて」って言われるたびにスマホ取り出してアプリ起動する? 正直、ダサい。
Beam Gen2なら「普通に」使える
一方、Beam Gen2はHDMI eARC/ARC接続に対応している。
だから、テレビのリモコンでそのまま音量調整できる。電源連動もOK。テレビつけたらBeamも起動して、消したら一緒にスリープ。
「そんなの当たり前でしょ」と思うかもしれないけど、その「当たり前」がRayにはないのが問題なんだ。
音質の差は正直、価格に現れる

じゃあ肝心の音質はどうなのか。
結論から言うと、「価格差なりの違いはある」が「Rayでも十分良い音」というのが正直な感想。
Rayの音質
コンパクトながらバランスが良い。特に中高音のクリアさはSonosらしい。セリフの聞き取りやすさは上位機種に引けを取らない。
ただ、低音は物足りない。映画のアクションシーンで爆発音がドカンと来る感じは弱い。6畳の一人暮らし部屋なら問題ないけど、10畳以上のリビングだと「もう少し欲しいな」と感じるかもしれない。
Beam Gen2の音質
スピーカー数が倍違うだけあって、音の厚みが違う。ミッドウーハー4基とパッシブラジエーター3基の恩恵で、低音もしっかり出る。
そして何より、Dolby Atmos対応。NetflixやDisney+で映画を見るとき、音が立体的に広がる感覚は明らかに違う。
6畳間が映画館になる、とまでは言わないけど、「お、音が上から降ってくる」という体験は確実にできる。
Dolby Atmosの立体音響について詳しく知りたい人は、「」の記事も参考にしてほしい。
Rayが「アリ」な人、「ナシ」な人

ここまで読んで「結局どっちがいいの?」と思っているだろう。
正直に言おう。人による。
Rayがアリな人
まず、Rayが向いている人の条件を挙げる。
1つ目、テレビがHDMI ARC非対応の古いモデル。そもそもBeam Gen2を接続する端子がないなら、Rayを選ぶしかない。
2つ目、PCモニター用として使いたい。ゲーミングモニターと光デジタルで接続するならRayで十分。この使い方は実際評判がいい。
3つ目、純粋に予算が厳しい。2万円台で買えるSonosクオリティのサウンドバーは他にない。セール時には2万円を切ることもある。
4つ目、音量操作はスマホでOKという人。普段からスマホを手放さないタイプなら、アプリ操作もそこまで苦にならないかもしれない。
Rayがナシな人
逆に、Rayを避けるべき人もいる。
1つ目、同居人がいる。家族や恋人と一緒にテレビを見る機会があるなら、リモコン連動は必須。いちいち「アプリで音量変えて」とお願いするのは現実的じゃない。
2つ目、NetflixやDisney+のヘビーユーザー。Dolby Atmos対応コンテンツを楽しみたいなら、Beam Gen2一択。Rayでは立体音響は体験できない。
3つ目、「設定とか面倒くさい」タイプ。RayはHDMI非対応ゆえに、テレビの音声設定で「PCM出力」に変えたり、地味に手間がかかる。Beam Gen2なら繋ぐだけで終わる。
価格差2万円をどう考えるか
「2万円の差」は決して小さくない。特に20代の財布には響く。
でも、こう考えてみてほしい。
サウンドバーは毎日使うものだ。朝ドラ見るとき。夜にNetflix見るとき。週末にゲームするとき。
その「毎日」で、リモコン連動がないストレスを感じ続けるか、最初に2万円多く払って快適に使い続けるか。
僕なら後者を選ぶ。なぜなら、時間と快適さにはお金を払う価値があると思っているから。
もちろん、予算に余裕がない時期もある。そんなときはRayを買って、いずれBeam Gen2やArcにアップグレードする、という戦略もアリだ。Sonosは製品同士の連携が優秀だから、Rayをサラウンドのリアスピーカーとして再利用することもできる。
サラウンドシステムの構築については「3万円で作るSonosサラウンドシステム|SYMFONISKを活用した構成例」で詳しく解説している。
Sub Miniとの組み合わせも検討すべき
もし「Rayの価格帯で、もう少し低音が欲しい」と思うなら、Sonos Sub Miniを追加する選択肢もある。
Ray+Sub Miniで約8〜9万円。Beam Gen2単体より高くなるけど、低音の迫力は確実に上。
ただ、Sub Miniは約6.4万円するので、最初からBeam Gen2を買った方がトータルの満足度は高いかもしれない。
Sub Miniについては「Sonos Sub Miniは必要?追加してわかった「低音」の感動と近所迷惑のリアル」で詳しく書いているので、興味があれば読んでほしい。
結論:迷ったらBeam Gen2を買え
長々と書いてきたけど、結論はシンプルだ。
迷っているなら、Beam Gen2を買え。
Rayは確かに安い。音質も悪くない。でも「HDMIの壁」が生む日常のストレスは、価格差以上の代償になりかねない。
テレビのリモコンで音量を変える。電源を入れたら自動で連動する。NetflixでDolby Atmosの立体音響を楽しむ。
この「当たり前」を手に入れるための2万円は、間違いなく価値がある。
もちろん、古いテレビを使っている人、PCモニター用途の人、とにかく予算最優先の人には、Rayという選択肢も十分にアリだ。
大事なのは、自分の使い方と環境に合った選択をすること。この記事がその判断の助けになれば嬉しい。
Sonosの世界へようこそ。一度ハマったら、もうテレビの内蔵スピーカーには戻れなくなるから覚悟しておいてくれ。
あわせて読みたい
Sonosサウンドバーをもっと知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてほしい。
- Sonos Arc 実機レビュー:上から音が降る!映画館を超える没入感は本当か?
- Sonos Arc vs Beam Gen2 比較レビュー:日本のマンションに最適なのはどっち?
- Sonos Beam Gen2レビュー|6畳でも映画館になるサウンドバー
- Sonos Ray レビュー:実家にプレゼントしたらめちゃくちゃ喜ばれた話。PCスピーカーとしても最適!

コメント