結論から言う。「どこで聴くか」で答えは決まる
ポータブルで持ち運びができるSonosを買おうとしている君へ。
正直に言おう。Move 2とRoam 2、どっちがいいかなんて質問は「ラーメンとカレー、どっちが美味いか」と同じくらいナンセンスだ。用途が違う。土俵が違う。
でも、検索してここに来たってことは、たぶんこういう状況だと思う。
「Sonosのポータブルスピーカーが欲しい。でも2万円のRoam 2と、海外価格で約7万円のMove 2。価格差3倍以上。さすがにMove 2は高すぎる気がするけど、買って後悔したくない」
わかる。僕も同じだった。
結論を言うと、こうだ。
- カバンに入れて持ち歩きたい → Roam 2 一択
- 家の中で部屋を移動したい、ベランダやBBQで使いたい → Move 2
「持ち運び」の定義が、この2台では根本的に違う。
そこを履き違えると、3万円損するか、5万円損するかの二択になる。
この記事では、僕が実際にRoamを使い倒してきた経験をベースに、Move 2との違いを徹底的に解説する。読み終わる頃には、どっちを買うべきか迷わなくなっているはずだ。
そもそもの話。Move 2とRoam 2は「競合」じゃない
まず、スペックを並べてみよう。
| 項目 | Sonos Move 2 | Sonos Roam 2 |
|---|---|---|
| 価格 | 約68,000〜75,000円(海外価格$449〜) | 約20,680〜25,800円 |
| 重量 | 3kg | 430g |
| サイズ | 241×160×127mm | 168×62×60mm |
| バッテリー | 最長24時間 | 最長10時間 |
| 防水防塵 | IP56 | IP67 |
| ドライバー | ツイーター×2+ミッドウーファー | ツイーター×1+ミッドウーファー |
| ステレオ再生 | 対応(単体で) | 非対応(2台必要) |
数字だけ見ても、ピンとこないと思う。
だから、もっとわかりやすく言う。
Move 2は「ペットボトル6本分」。Roam 2は「ペットボトル1本分」。
この差は、実際に手に持つと笑えるくらいデカい。Move 2を片手で持ちながら駅まで歩くなんて、腕がもげる。一方でRoam 2は、トートバッグにポイっと放り込める。
つまりこういうことだ。
Move 2は「置き場所を変えられるスピーカー」。 Roam 2は「持ち運べるスピーカー」。
「ポータブル」という言葉の意味が、そもそも違う。
音質の違い。ここは正直、圧倒的な差がある

僕は普段、自宅でSonos Arcを使ったホームシアターシステムを組んでいる。75インチのテレビにArc、Sub Mini、そしてリアスピーカーとしてEra 100を2台。この環境で映画を観ると、6畳間がIMAXになる。
で、Roamも持っている。
正直に言おう。Roamの音質は「サイズを考えれば驚異的」だ。430gの筐体から出てくる音としては、文句なしにトップクラス。低音もちゃんと出るし、ボーカルもクリア。Trueplayで自動チューニングしてくれるから、どこに置いても破綻しない。
でもね、Move 2とは次元が違う。
Move 2は単体でステレオ再生ができる。ツイーターが2基搭載されていて、左右にちゃんと音が分離する。これがどういうことかわかるか?
Roamでジャズを聴くと「いい音だな」と思う。 Move 2でジャズを聴くと「ピアノが左、ベースが右、ドラムが奥にいる」と感じる。
この差は、スペックシートには現れない。現れないけど、一度体験すると戻れなくなる。
リビングやベランダで「ちゃんと音楽を聴きたい」なら、Move 2一択だ。
バッテリーの話。意外とここが決め手になる
Move 2のバッテリーは24時間。Roam 2は10時間。
「10時間あれば十分じゃない?」と思うかもしれない。
確かに、キャンプに1日持っていくくらいなら10時間で足りる。
でも、家で使うなら話が変わってくる。
僕がRoamで経験したのは、「使いたい時に充電が切れている」問題だ。毎日使うわけじゃないから、いざ使おうと思った時にバッテリーが20%とかになってる。で、充電しながら使うことになる。
Move 2は、充電ベースに置いておけば常に満充電。使いたい時にサッと持ち上げて、24時間使える。この「いつでも使える安心感」は、意外とQOLに効いてくる。
逆にRoam 2は、USB-Cで充電できるから、モバイルバッテリーがあれば無限に使える。外出先での柔軟性は圧倒的にRoam 2が上だ。
防水性能。ここはRoam 2の勝ち
Move 2はIP56。Roam 2はIP67。
数字が大きいほうが強い。
具体的に言うと、Move 2は「強い水しぶきに耐える」レベル。プールサイドで水がかかっても大丈夫。でも、水没はNG。
Roam 2は「水深1mで30分耐える」レベル。うっかり洗面台に落としても、風呂場で使っても、問題ない。
アウトドアでガンガン使いたい、ビーチに持っていきたい、風呂で音楽聴きたい、という人はRoam 2のほうが安心だ。
ただ、冷静に考えてほしい。3kgのスピーカーをビーチに持っていくか? 持っていかないだろう。
Move 2を選ぶ人は、そもそもハードな環境に持ち出さない。だからIP56で十分なんだ。
Sonosエコシステムとの連携。ここは引き分け
どちらもSonosアプリで操作できる。どちらもWi-FiとBluetoothの両方に対応している。どちらもAirPlay 2が使える。どちらもAmazon Alexaで音声操作できる。
つまり、Sonosのエコシステムに入る入口としては、どちらも同等だ。
もし君がすでにSonos Arcを持っているなら、家の中のWi-Fi環境下でRoamやMove 2をグループ再生できる。リビングと寝室で同じ音楽を流すこともできるし、キッチンだけ別の音楽を流すこともできる。
この「マルチルームオーディオ」がSonosの真骨頂であり、他のBluetoothスピーカーにはない強みだ。ArcやBeamについて詳しく知りたいなら、別の記事で解説している。
ただし、注意点がある。Roam 2はホームシアターのリアスピーカーとしては使えない。リアスピーカーにしたいならEra 100を選ぶべきだ。
用途別・正解ルート
さて、ここまで読んでくれたなら、だいたい見えてきたと思う。
最後に、用途別の正解を整理しておこう。
カフェやコワーキングスペースに持っていく → Roam 2
430gなら毎日持ち歩いても苦にならない。Bluetoothで即接続、どこでもSonosクオリティ。
キャンプやBBQで使う → Roam 2
IP67の防水性能、軽量、10時間バッテリー。過酷な環境にはRoam 2が最適。
風呂で音楽を聴きたい → Roam 2
水没しても大丈夫。むしろRoam 2のためにあるようなユースケース。
ベランダや庭でリラックスしたい → Move 2
ステレオサウンドで音楽に浸りたいなら、Move 2の音質が活きる。24時間バッテリーも安心。
リビングと寝室を行き来したい → Move 2
部屋を移動するたびに「音質の良いスピーカー」を持っていける。これがMove 2の本質。
旅行先のホテルで使いたい → Roam 2
スーツケースに入れても邪魔にならない。海外旅行のお供に。
自宅でEra 100やArcと連携させたい → どちらでも可
エコシステムへの入口としては同等。予算で選んでいい。
僕の選択
僕はRoamを選んだ。
理由はシンプル。自宅にはすでにArc+Sub Mini+Era 100のシステムがあるから、家で「ちゃんと聴く」時はそっちを使う。Roamは「どこでもSonosサウンドを持ち歩ける保険」みたいな存在だ。
ただ、もし自宅にホームシアターシステムがなかったら、Move 2を選んでいたかもしれない。
それくらい、Move 2の音質は魅力的だ。
最終的には「自分の生活スタイル」に合わせて選ぶしかない。でも、この記事を読んでくれた君なら、もう迷わないはずだ。
どちらを選んでも、Sonosの音質に後悔することはない。それだけは保証する。

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