Sonos Era 100/300のスピーカースタンドは、純正品を買っておけば間違いない。
ただし、約3万円という価格に「スタンドごときにそこまで出せるか?」と躊躇する気持ちも痛いほどわかる。
僕自身、Era 100を2台リアサラウンドとして使っていて、最初は「ソファの後ろに置けばいいじゃん」と思っていた。でも実際にスタンドに載せてみると、サラウンド効果が明らかに変わった。特に、映画を観ているときに後方から聞こえてくる環境音の定位感が全然違う。
この記事では、Era 100/300用のスピーカースタンドについて、純正品とサードパーティ製品を実際の使用感やコスパの観点から比較していく。2〜3万円という買い物で失敗したくない人は、ぜひ最後まで読んでほしい。
そもそもスタンドって必要なの?という疑問に答える

正直に言うと、スタンドがなくてもEra 100/300は普通に使える。棚の上やテレビ台に置いても、Trueplay機能が設置環境に合わせて音を補正してくれるから。
ただ、特にリアサラウンドとして使う場合は話が変わってくる。
Sonos公式も推奨しているんだけど、リアスピーカーは「着席時の耳の高さ」に設置するのがベスト。純正スタンドの高さは約91cm(Era 100用)で、これはソファに座った時にちょうど耳の高さになる絶妙な設計だ。
僕の体験談を話すと、最初はソファと壁の隙間とか、やや後方に移動させたサイドテーブルにEra 100を置いていた。これでも『トップガン:マーヴェリック』のジェット戦闘機が後方から追いかけてくる感覚は味わえた。でも、スタンドに載せて高さを上げたら、音の「包まれ感」がワンランク上がった。
具体的に言うと、以下のような変化があった。
- 後方の音が「下から聞こえる」感覚から「同じ高さで包まれる」感覚に変化(耳元で聞こえる感覚もあり、かなり臨場感が増した)
- 映画のセリフとBGM、効果音の分離感が向上
- Dolby Atmosコンテンツでの立体感がより明確に
特にEra 300をサラウンドに使う場合は、天面の上向きスピーカーを活かすためにも、スタンドでの高さ確保は必須と言っていい。Era 300は天井方向にも音を放射して反射させることで立体音響を実現しているから、棚の中に押し込むと本来の性能を発揮できない。
純正スタンドの実力と価格
まずは本命の純正スタンドから見ていこう。
Era 100用純正スタンド
- 単品:17,000円前後
- ペア:約29,000円
- 高さ:910mm
- 重量:約4.55kg(1台あたり)
Era 100用の純正スタンドは、スピーカーとまったく同じマットカラー(ブラック/ホワイト)で仕上げられている。統一感という点では文句なし。
実際に組み立ててみると、台座部分がかなりズッシリしていて安定感がある。Era 100本体が約2kgあるけど、スタンドの重量が4.55kgもあるから、ちょっとぶつかったくらいでは倒れない。この安定感は、純正ならではの安心感だと思う。
特に気が利いているのが、支柱の裏側に電源ケーブルを通せるレールがあること。ケーブルを隠せるから、見た目がスッキリする。僕みたいに「ケーブルが見えてるとなんか萎える」タイプの人間には嬉しいポイントだ。
デメリットは1つ。高さ調整ができないこと。910mmという高さは一般的なソファに座った時にちょうど良い高さだけど、座椅子やローソファを使っている人には高すぎるかもしれない。
Era 300用純正スタンド
- 単品:約27,000円
- ペア:約33,000円
- 高さ:956mm
- 重量:約4.7kg(1台あたり)
Era 300用は、Era 100用よりも約4.5cm高い。これはEra 300本体のサイズが大きいことと、天面のスピーカーを活かすための設計上の配慮だろう。
Era 300は本体価格が約63,000円するプレミアムスピーカーだから、ペアで買うと12万6千円。そこにスタンドペアを足すと約16万円になる。正直、サラウンド構築のコストとしては結構な金額だ。
ただ、Era 300の真価を発揮させたいなら、スタンドはケチらない方がいい。棚に押し込んだEra 300は、ぶっちゃけEra 100と大差ない音しか出せない。天面スピーカーの反射音を活かすには、最低でも上方向に60cmの空間が必要とSonosも言っている。
サードパーティ製スタンドの選択肢

「純正は高すぎる」という人のために、サードパーティ製のスタンドも紹介しよう。
ynVISION.DESIGN フロアスタンド(固定高さ)
- 価格:約22,000〜23,000円(ペア)
- 高さ:約71.7cm(28.25インチ)
- Era 100/300両対応
アメリカのニュージャージー州に拠点を置くynVISION.DESIGNのスタンド。Amazonで買えるサードパーティ製の中では評価が高い。
特徴は、Era 100とEra 300の両方に対応していること。トッププレートを付け替えることで、どちらのスピーカーも載せられる。将来的にEra 100からEra 300にアップグレードする予定がある人には便利だ。
デザインはミニマルで、ノーブランド仕様。純正みたいにSONOSロゴが入っていないから、スピーカー本体を引き立てるという意味では悪くない。
ただし、高さが約72cmと純正より約20cm低い。ローソファを使っている人にはちょうど良いかもしれないが、一般的なソファだと少し低く感じるかもしれない。
ケーブルマネジメント用のチャンネルも内蔵されているけど、純正ほど綺麗には隠せないという声もある。
ynVISION.DESIGN フロアスタンド(高さ調節可能)
- 価格:約45,000円前後(ペア)
- 高さ:約68cm〜107cm調整可能
- Era 100/300両対応
同じynVISIONの高さ調節バージョン。こちらは純正より高い価格設定だけど、17インチ(約43cm)の高さ調整幅がある。
正直、このスタンドを選ぶメリットは「高さを自由に変えられる」という一点に尽きる。部屋のレイアウトを頻繁に変える人や、ソファを買い替える予定がある人には価値があるかもしれない。
ただ、ペアで4.5万円を払うなら、素直に純正のペア(約3万円)を買った方が満足度は高いと思う。高さ調整機構がある分、どうしても純正より剛性感では劣る。
SANUS スピーカースタンド(高さ調節可能)
- 価格:約99ドル(米国価格、単品)
- 高さ:約25〜42インチ調整可能
- Era 100専用(Era 300用は別モデル)
SANUSはソノス公式サイトでも販売されているサードパーティブランド。Sonosのお墨付きがあるという意味では、信頼性は高い。
スチールとアルミの堅牢な構造で、17インチの高さ調整が可能。純正にはない「高さ調整」という付加価値がある。
ただし、日本での正規販売ルートが限られていて、基本的にはAmazon.comからの個人輸入になる。送料と関税を考えると、純正と同じくらいの価格になるケースも多い。
また、カラーはブラックとホワイトがあるけど、純正のようにSonosスピーカーと完全にマッチする色味かというと、微妙に違うという声もある。
純正vsサードパーティ 比較表
| 項目 | 純正(Era 100ペア) | ynVISION固定 | ynVISION調整可能 |
|---|---|---|---|
| 価格 | 約29,000円 | 約22,000円 | 約45,000円 |
| 高さ | 910mm固定 | 717mm固定 | 680〜1070mm |
| 安定性 | ◎ | ○ | ○ |
| ケーブル処理 | ◎ | ○ | ○ |
| カラーマッチ | ◎ | ○ | ○ |
| Era 300対応 | ×(別モデル) | ○ | ○ |
結局どれを買えばいいのか
純正スタンドがおすすめな人
- 見た目の統一感を重視する人
- Era 100またはEra 300を単体で使う予定の人
- リセールバリューを気にする人(純正は中古でも値崩れしにくい)
- ケーブルをしっかり隠したい人
僕個人としては、Sonosを選んでいる時点で「デザインと音質の両方にこだわりたい」人だと思うから、スタンドも純正で揃えることをおすすめする。
スピーカー本体に何万円もかけておいて、スタンドで数千円をケチって見た目がチグハグになるのは本末転倒だ。iPhoneにダイソーのケースを付けるようなもので、なんか違うでしょ。
サードパーティがおすすめな人
- とにかく予算を抑えたい人
- 高さ調整が必須な人(座椅子や床座りなど)
- Era 100からEra 300へのアップグレードを検討中の人
- 海外通販に抵抗がない人
特に、Era 100とEra 300両対応のynVISIONスタンドは、将来的なアップグレードを見据えている人には合理的な選択肢だ。
スタンド設置時の注意点
どのスタンドを選んでも、設置時には以下のポイントを押さえておこう。
リアサラウンドの配置
Era 100/300をサラウンドスピーカーとして使う場合、視聴位置の真横〜やや後方に配置するのがベスト。
Sonosの推奨は「スピーカーの周辺を20cm以上空ける」こと。壁にピッタリくっつけるとTrueplayでの補正範囲を超えてしまう可能性がある。
床面の素材
カーペットの場合は、スタンド付属のスパイク(針)を使うと安定する。フローリングの場合は、ゴムパッドを使う。純正スタンドは両方が付属しているけど、サードパーティ製は片方しか付いていないケースもあるから購入前に確認しよう。
Trueplayの再実行を忘れずに
スタンドに載せたら、必ずTrueplayを再実行すること。Sonosアプリから「システム設定」→「該当のスピーカー」→「Trueplay」で実行できる。iPhone持っているなら「アドバンスドモード」で部屋を歩き回って測定した方が、より正確な補正ができる。
僕のホームシアター構成とスタンド運用
参考までに、僕が実際に使っている構成を紹介しておく。
- テレビ:75インチ TCL
- サウンドバー:Sonos Arc
- サブウーファー:Sonos Sub Mini
- リアサラウンド:Sonos Era 100 × 2台
Era 100はそれぞれ純正スタンドに載せて、ソファの両サイド後方に配置している。高さはソファに座った時の耳の位置とほぼ同じ。
正直、サラウンドスピーカーを導入する前は「本当に変わるの?」と半信半疑だった。でも実際に設置してみると、映画体験が明らかに変わった。
例えば『オッペンハイマー』を観た時、核実験シーンで爆発音が全方位から押し寄せてくる感覚は、サウンドバー単体では絶対に味わえない。音に包まれる体験というのは、スペックシートでは伝わらない。
Era 100自体は約4万円だから、2台で8万円。スタンドをペアで買うと約3万円。合計11万円の投資だけど、毎日の映画・ドラマ体験がこれだけ変わるなら、十分に元は取れていると思う。
将来的には金に余裕ができたらArc Ultraにアップグレードしたいし、Era 300をリアに入れてフルAtmos構成にしたいという野望もある。そのために今はコンビニ飯で節約している(笑)。
まとめ:スタンド選びで後悔しないために
Sonos Era 100/300のスピーカースタンドは、以下の基準で選ぶといい。
- 見た目の統一感と安定性を重視するなら → 純正一択
- コスパ重視でとりあえず試したいなら → ynVISION固定タイプ
- 高さ調整が必須なら → ynVISION調整可能タイプ or SANUS
個人的なおすすめは純正。Era 100ペアスタンドで約3万円は確かに安くないけど、Sonosのスピーカーを選んでいる時点で「ちゃんとしたもの」を求めているはず。そこでスタンドだけ妥協すると、毎日使うたびにちょっとした引っかかりを感じる。
「たかがスタンド」と思うかもしれないけど、毎日目に入るものだから、納得できるものを選んだ方がいい。
Sonosの音響システムは、一度揃えたら10年は使える。長期で見れば、スタンドにかけた数万円なんて誤差みたいなものだ。
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何か質問があればコメント欄で。スタンド選びで迷っている人の参考になれば嬉しい。

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