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Sonos Aceを1年使い倒した正直レビュー|7万円のヘッドホンは「買い」なのか

結論から言うが、Sonos Aceは、Sonosのサウンドバーを持っている人間にとって「買って後悔しない」唯一無二のヘッドホンだ。

僕はSonos Aceを発売直後に購入し、1年以上メインのヘッドホンとして使い続けてきた。通勤電車、カフェでの作業、そして何より深夜の映画鑑賞。あらゆるシーンで使ってきたからこそわかる、このヘッドホンの本当の価値を語ろうと思う。

正直、定価74,800円は高い。AirPods Maxと同価格帯で、SONYのWH-1000XM5なら2万5000円も安く買える。それでも僕がSonos Aceを選び、1年経った今も手放す気がない理由がある。

この記事では、スペック表には載っていない「長期使用者だけが知っている真実」を包み隠さず書いていく。購入を迷っている人は、ぜひ最後まで読んでほしい。

目次

Sonos Aceの基本スペック

まずは基本情報を整理しておこう。

項目内容
価格74,800円(税込)
発売日2024年6月21日
重量312g
バッテリー最大30時間(ANC ON時)
急速充電3分充電で3時間再生
Bluetooth5.4(マルチポイント対応)
コーデックaptX Lossless対応
ドライバー40mmカスタムダイナミック型
カラーブラック / ソフトホワイト

スペックだけ見ると「まあ、この価格帯なら妥当かな」という印象だと思う。

でも、このヘッドホンの真価は数字では測れない部分にある。

1年使ってわかった「Sonos Ace」の本当の実力

音質:派手さを捨てた「大人の音」

初めてSonos Aceで音楽を聴いたとき、「あれ?」と思った。

低音がドンドン鳴るわけでもない。高音がキラキラ輝くわけでもない。良くも悪くも「地味」な音に感じた。

でも、1週間、1ヶ月と使い続けるうちに気づいた。これは「聴き疲れしない音」なんだと。

僕は仕事柄、1日8時間以上ヘッドホンをつけていることも珍しくない。以前使っていたBoseのヘッドホンは低音が気持ちよかったけど、長時間使うと頭が重くなる感覚があった。

Sonos Aceにはそれがない。

S/Nのいいクリーンな音場をベースに、高域から低域まで演出感のない自然な音が再現される。Official髭男dismの藤原聡のボーカルも、King Gnuの複雑なサウンドも、どちらも破綻なく鳴らしてくれる。

これは長時間使うからこそわかる価値だ。

装着感:「つけていることを忘れる」は本当だった

312gという重量は、SONY WH-1000XM5の250gと比べると60gほど重い。スペック上は不利に見える。

だが、実際に装着すると印象がまるで違う。

プラッシュメモリーフォームのイヤークッションが耳を優しく包み込み、ステンレススチール製のヘッドバンドが頭部に均等に圧力を分散する。結果として、重さを感じさせない設計になっている。

僕は眼鏡をかけているのだが、これまで使ったどのヘッドホンよりも眼鏡との相性がいい。イヤーカップとヘッドバンドの接続位置が絶妙で、こめかみ部分への圧迫が少ないのだ。

正直、着けていることを忘れてトイレに行こうとして、ケーブルが引っ張られて「あ、ヘッドホンつけてた」となったことが何度かある。それくらい自然な装着感だ。

ノイズキャンセリング:僕が体験した中で最強クラス

これは声を大にして言いたい。

Sonos Aceのノイズキャンセリングは、AirPods MaxやWH-1000XM5と比較しても最高レベルだ。

電車の中で使うと、走行音がほぼ消える。カフェの雑踏も、隣の席の会話も、まるで存在しないかのように静かになる。

特に中高音域のノイズカットが優秀で、人の話し声やカフェのBGMなど、集中を妨げる音をしっかり消してくれる。

1年使っても性能の劣化は感じない。これは地味だけど大事なポイントだ。

アウェアモード(外音取り込み):自然すぎて怖い

ノイキャンと並んで驚いたのが、アウェアモードの完成度だ。

ボタンひとつで外音取り込みに切り替わるのだが、その音がめちゃくちゃ自然。変にエコーがかかったり、機械的な感じがしたりしない。

コンビニのレジでそのまま会話できるし、カフェで店員に呼ばれても気づける。これまでのヘッドホンでは外音取り込みモードでも「増幅されていてなんか変」という違和感があったが、Sonos Aceにはそれがない。

「ヘッドホンをつけたまま生活する」という体験を、初めて快適に実現できた製品だと思う。

Sonos Aceの真骨頂:TV Audio Swap

ここからが本題だ。

Sonos Aceを語る上で絶対に外せないのが、Sonosのサウンドバーと連携する「TV Audio Swap」機能。これこそが、僕がこのヘッドホンを手放せない最大の理由だ。

僕の自宅のシステムは、75インチのTCLテレビにSonos Arc、Sub Mini、そしてリアスピーカーとしてEra 100を2台という構成だ。休日に大画面で映画を楽しむ環境としては十分すぎるほど整っている。

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でも問題がある。深夜だ。

仕事から帰ってきて、0時を過ぎてから映画を観たいとき。Arcで大音量を出せば確実に近隣住民からクレームが来る。かといってボリュームを絞ると、迫力もクソもない。

そこでSonos Aceの出番だ。

TV Audio Swap機能を使えば、Arcからの音声をワンボタンでSonos Aceに切り替えられる。しかも、ただ音がヘッドホンから出るだけじゃない。Dolby Atmosの空間オーディオがそのまま再現されるのだ。

右イヤーカップのコンテンツキーを長押しするだけ。たった2秒で、リビングのサラウンド環境が自分の頭の中に移動する。

TrueCinema:2025年のアップデートで完成形に

TV Audio Swapだけでも十分すごかったのだが、2025年6月のアップデートで追加された「TrueCinema」機能で、Sonos Aceは完全に別次元に進化した。

TrueCinemaは、Sonosのサウンドバーが部屋の音響を測定し、Sonos Aceのマイクがユーザーの位置を特定。その情報をもとに、ヘッドホン内で「まるで部屋にスピーカーがあるかのような」サラウンド体験を再現する技術だ。

要するに、ヘッドホンなのに「スピーカーで聴いているような開放感」が得られる。

正直、最初は半信半疑だった。でも実際に設定して映画を観たとき、思わず声が出た。

「なにこれ、ヘッドホンじゃないじゃん」

頭の中で音が鳴っているのではなく、自分の周囲に音が存在している感覚。これは言葉で説明するのが難しい。体験しないとわからない類のものだ。

TV Audio Swapの対応サウンドバー

2025年現在、TV Audio Swapに対応しているSonosのサウンドバーは以下の通りだ。

  • Sonos Arc Ultra
  • Sonos Arc
  • Sonos Beam(Gen 1 / Gen 2)
  • Sonos Ray

さらに、最新のアップデートで「2台同時接続」にも対応した。つまり、彼女や友人と一緒にヘッドホンで映画を楽しめるようになった。

これ、カップルで深夜に映画を観たい人には革命的な機能だと思う。

1年使って感じた「正直な不満点」

ここまでベタ褒めしてきたが、1年使って感じた不満点も正直に書いておく。

折りたためない問題

Sonos Aceは折りたたみができない。イヤーカップが平らになるフラット収納には対応しているが、コンパクトにはならない。

付属のトラベルケースは薄型で持ち運びやすいとはいえ、SONY WH-1000XM5のように小さく折りたためるモデルと比べると、カバンの中でかさばる。

毎日持ち歩くには少し不便だと感じる場面がある。

価格は正直高い

定価74,800円は、やはり高い。

2024年後半からAmazonのセールで6万円台前半まで下がることもあるが、それでもWH-1000XM5の約5万円と比べると1万円以上高い。

「Sonosのサウンドバーを持っていない」「TV Audio Swapは使わない」という人にとっては、この価格差を埋めるほどの価値があるかは微妙なところだ。

最大音量がやや控えめ

いくつかのレビューでも指摘されているが、Sonos Aceは最大音量がやや控えめだ。

普段使いでは全く問題ないのだが、飛行機や新幹線など騒音が大きい環境で「もう少しボリューム上げたい」と思うことがある。

とはいえ、ノイズキャンセリングが優秀なので、音量を上げなくても十分聴こえるケースがほとんどだ。

Sonos Aceをおすすめする人、しない人

こんな人には全力でおすすめ

  1. Sonosのサウンドバー(Arc / Beam / Ray)を持っている人
  2. 深夜に映画やドラマを大迫力で楽しみたい人
  3. 長時間ヘッドホンを使う人(聴き疲れしにくい)
  4. シンプルで高級感のあるデザインが好きな人
  5. ノイズキャンセリング性能を最重視する人

特に1と2に該当する人は、今すぐ買っても後悔しないと断言できる。

おすすめしない人

  1. Sonosの製品を持っていない、買う予定もない人
  2. 低音ガンガンの派手な音が好きな人
  3. コンパクトに折りたたんで持ち歩きたい人
  4. 3〜4万円台のヘッドホンで十分だと考えている人

正直、Sonosのエコシステムに入っていない人がSonos Aceを買うメリットは限定的だ。その場合は、WH-1000XM5やBose QuietComfort Ultra Headphonesの方がコスパは良い。

→ SONY WH-1000XM5との比較記事を公開予定

まとめ:Sonos Aceは「Sonos沼」の入り口であり、終着点

1年以上使ってきて、僕の中でSonos Aceの評価は「代えが効かないヘッドホン」で固まった。

音質、装着感、ノイズキャンセリング。どれをとっても一級品だが、それだけなら他社製品でも代替できる。

でも、TV Audio Swap。これだけはSonos Aceにしかできない。

深夜0時を過ぎて、75インチの大画面で映画を観る。サウンドバーの音をヘッドホンにスワップして、Dolby Atmosの空間オーディオに包まれる。隣人を気にすることなく、爆音で映画に没入できる。

この体験は、一度知ってしまうと戻れない。

Sonos Aceは確かに高い。でも、Sonosのサウンドバーを持っている人にとって、これほど相性のいいヘッドホンは存在しない。

もし今、ArcやBeamを使っていて「深夜の映画鑑賞どうしよう」と悩んでいるなら。答えはシンプルだ。

Sonos Aceを買って良かった。僕が1年使って出した結論は、それだけだ。

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